2007年9月23日日曜日

HERO今昔物語~石原裕次郎から木村拓哉へ~


ひと昔前、ちょうど「太陽にほえろ」っていうドラマがやっていた時代。


子供の将来の夢の多くは、「警察官」だった。


理由は悪を倒す正義の味方、つまりHEROだったから。


しかし今の世の中はどうだ?


HEROだった警察官がピストルで、善良な市民を撃っちまう。


これじゃ誰がHEROで、誰が悪役かわからない。


絶対的価値など存在しない。



その世の中で最近、大手を振って「HERO」と名乗る奴がいる。


そうご存知のとおり、検察官の久利生公平、木村拓哉である。


キムタクが演じている「HERO」像はこうだ。


「被害者のために真実を明らかにする、そのためには絶対に手を抜かない。」


周りに反対されたって、殴られたって、加害者が誰だって、筋を貫き通す。


それが今の「HERO」。



昔のHEROと違うのは、みんなから嫌われるところだ。


昔のHEROは絶対に誰からも非難されない。


絶対的に正義だから。


バンバン犯人を捕まえて、みんなから拍手される。


それに比べて、今の「HERO」は徹底的に客観的で公平。


いや、客観的な(久利生)公平。


事件に大小もないし、えこひいきもしない。


それが時代が作り上げたHERO像。