2008年2月26日火曜日

「名記者」型の人間

無視されるだけでは、その道に向いていないという事しかわからない。

しかし嫌われるということは、その道に向いていない事だけでなく、別の道に進む方向が提示されている。

要は逆なのである。例えば、字を書く鉛筆に対して逆なのものは、字を消す消しゴムである。

それらは一見するとまったく別のものであるが、しかし文房具という点では共通している。

逆になるためには、ある部分で関係しなければならない。

その別の方向に進むためには、嫌われている相手の価値観を深く観察しなければならない。

師Mは、「名記者」型の人間である。

「名記者」型の人間は、事実至上主義の人間である。

「名記者」型の人間にとって、人を説得するための一番の手段は、具体的な事実を客観的に述べることである。

主観的な事実は入れない。

「名記者」型の人間は、客観的な事実に対して誠実な人間である。

素晴らしい文章能力と取材能力を持っていて、人の話を聞くにあたっての基本的な作法を持ち合わせた人間なのである。

誰に対しても取り入れようとしない、反権力型の人間である。