2008年10月8日水曜日

身体がボロボロになる。声が1週間出なくて、仕事にならない。身体中が筋肉中。腰は大きな赤黒いあざになっている。手はマメがつぶれ、しみる。急に気持ち悪くなった。綱を離し、フェンスに横たわる。立とうとすると、視界が真っ白になる。思い切り吐いた。その私に「気持ちが足りひん」と言った。

体力が底をつきて、疲弊感が漂っている。もう頭の中も考える力もない。「つらいつらいつらい」思考回路は停止する。もうどうにでもなれと線がプツンと切れる。一線切れる。身体を倒せ。前が見えない。ただ股の人間が足を掻けと煽る
団扇でたたく。

だんじりは、みんなの息を合わせないと動かない。その究極が「遣りまわし」だ。ひとつの笛がなり、綱元とどんずまりが一斉に足を掻き、だんじりを加速させる。後ろに

綱を

「だんじりは不思議なもんで、一人でも気が抜けている奴がいたら、おもんないからよ。」

「しんどそうに曳いていたらかっこ悪いって。笑って曳こうや。」

だんじりは、社会を可視化させる装置である。