最近、デジタル一眼を買ったので、好きな女の子を誘って吉祥寺に出掛けた。
初めてデジタル一眼に触れたが、奴はシャッタースピード、絞り、レンズ、ISO、露光など要件を変えていくだけで、さまざまな彼女を取ることができる。
奴は、ただ現実を撮るのではなく、写真に意図を盛り込むことができるのだ。
「芸術とは現実の美化によってそこに理想を見ようとする行為」と佐藤忠男は言ったがまさにそれである。
私はさまざまな仕草の彼女を撮る。そこには私の夢が混じっている。
私の欲望が混じっている。
さらにデジカメがすごいのはそれをすぐに確認できるということだ。
つまり撮った瞬間に、夢がすぐに見れるのだ。
写真を撮って、確認しながら、現実を美化し、美しい世界を作り出す。
そしてまた撮る。
夢は現実をゆがませて、さらに美しい世界を作り出す。
もっともっと夢を撮りたい。