2007年8月28日火曜日

織田裕二は、陸上マニアを演じてる。

世界陸上での、織田裕二の盛り上がり方は、ちょっとマニアっぽい。

そしてテンションのあげ方、うそっぽい。

日本頑張れ的なぷちナショナリズムも、メダルどうこうもなく、

みんなの知らない自分の好きな選手を応援している。

そういう意味で、世界陸上2007大阪大会は、

純粋に「陸上競技」としての面白さを、

前面に押し出している。

トリノオリンピックで、

メダルやぷちナショナリズムに裏切られた反動が、

「陸上マニアの織田裕二」を作り上げているのかな。

2007年8月26日日曜日

「かもめ食堂」と「カモメナルド」

映画「かもめ食堂」は、日本の観光客にこそ食べてもらうべきだ。

あそこに描かれている舞台は、日本人が創り上げた「ヘルシンキ」である。

決して、フィンランドにあるヘルシンキではない。

「ヘルシンキ」では、時間がゆったり流れていて、日々の些細なことが、新鮮に見えてくる。

そんな「ヘルシンキ」で、北欧家具を並べて、おにぎりを売っているサチエ。

おにぎりは日本のソウルフードだから。

これ現地の人が観たらどうなるのか。

なかなか想像できないと思うのから、アメリカで「かもめ食堂」がリメイクされたとする。

その名も「カモメナルド」

舞台は、アメリカ人が創り上げた「キョウト」

決して、茶色のマクドナルドや、紺のローソンがある京都ではない。

「キョウト」では、時間がゆったり流れていて、日々の些細なことが、新鮮に見えてくる。

そんな「キョウト」で、畳やふすまを並べて、ハンバーガーを売っているマイク。

ハンバーガーは、アメリカのソウルフードだから。

これ日本人が観たら、どうなるのか。

絶対おかしいでしょう!!

つまりこの映画は、日本人の勝手なまなざしで創り上げた「imajined 北欧」でしかない。

フィンランド人は失笑だ。

しかし日本人観光客には、バカウケするだろう。

心もとない外国で、和食を食べて安心する。

しかも自分が想像していたイメージを消費することができる。

だから片桐はいりが劇中で言ってたことは正しいと思う。

私はそんな歪みを感じながら、「かもめ食堂」でお腹がいっぱいになってしまった。