2008年8月20日水曜日

本棚は、「DNA」のようなものだ。

本棚は、「DNA」のようなものだ。

「DNA」は長いひも状の物質である。
ひもの中には、ヌクレオチドが並んでいる。
その順序こそがその人の生命の設計図であり、
誰一人とて同じ「DNA」の配列を持つ人間はいない。
(一卵性双生児を除く)

本棚も同様である。

私は友達の家にお邪魔したときは、まず「本棚」を見る。
本を見れば、どういった志向の人間かわかる。

しかし本だけを見ていても、その人は見えてこない。
もう少し広い視点で、本の順序に着目する。

本と本と連関を見ていく。
開口健の『裸の王様』の隣に斉藤美奈子の『文章読本さん江』があったりして。
そうするとその人の全体像が浮かび上がってくる。

本棚は自分なりの順列を見つけなければならない。
服を脱がされることより、恥ずかしいぞ。

2008年8月4日月曜日

現代の肖像

次第に夜が明けてきた。
青白く淡い光が、彼女の顔を曖昧にしていく。
彼女は、椅子に座りながら、窓の外を眺めていた。

まるで彼女は、終着駅まで一駅一駅ゆっくりと進む、電車の中にいるようだった。

「一生、安定して、静かに暮らして生きたい。」

彼女はそう言った。そしてその言葉が彼女のすべてだった。私は初めて彼女に会ったときの記憶も思い出せない。現在もあまり目立たないでひっそり仕事をしている。

彼女は収入の大半を貯金している。100万円を貯めたら、投資信託につぎ込むらしい。随分リスキーな生き方をするんだねと言ったら、現在は元本保証のものもあるから大丈夫だと返した。彼女はいつも、老後に向けての貯金テクニックという雑誌を読んでいた。

なぜそこまで安定志向なの?私はいぶかしく聞いたら、彼女は親のせいだと答えた。彼女の親は自営業を営んでおり、常に生活が不安定な状況にあったらしい。「反動なの。今後は親を養いたい。」と言った。そのためには今はせっせと貯金しなければならないと言った。

彼女はSEXが好きだ。週3日は彼氏としている。しかし彼氏以外とするつもりはない。どうやら彼女にとってSEXは性欲を満たすものではないらしい。
「独占欲」
彼女はそう言った。彼氏が犬みたいにペニスを挿入しているのを見て喜んでいるらしい。その彼氏は、完全に彼女の奴隷だった。彼氏は彼女に自ら進んで奴隷になっているようだった。

私は破壊的な衝動が起こり、彼氏に他の女を紹介したいと言ったら、彼女は静かに腹を立ち始めた。「それは私に失礼だし、もしあったら殴る。」「もし浮気相手の方にいってしまったら」「彼氏に間違っていることを気づかせる」

「一生、安定して、静かに暮らして生きたい。」

しかし彼女は必死だった。

2008年8月3日日曜日

現代の肖像 

彼女は、朝焼けがよく似合う女性だった。

まるで、終着駅まで各駅停車で向かうように暮らしている女性だった。

生も死もない。

2008年7月28日月曜日

本棚

本棚は一生完成することのない「絵画」だ。

先週の土日は、ほぼ本棚を作ることに費やしてしまった。無印良品で棚を買い、それを自転車でバランスを取りながら家まで運び、ドライバーを使って組み立てる。

それはあくまでサブで、メインは本をどのように配列するかだ。まず本を売るための書店とは違い、出版社や種類で並べる必要はない。また本を分類するための図書館とは違い、限られたテーマで並べる必要はない。

自分の好きなテーマで並べればいいのだ。

ある一冊の本を主軸に置いて、それに関連する本を置いてみる。例えば「ノルウェイの森」だったら、「グレートギャッツビー」だし、「ライ麦畑」だし、べたに「ラバーソウル」を置いてもいい。

なんとなくでも置いてもいい。例えば開口健の「裸の王様」と斉藤美奈子の「文章読本さん江」はつながる。

そういう連関を見つけて、ひとつの本棚にしていくのはまるで絵画のようだ。どんどん連関を見つけては本を足し、そのたび余計な本は精査されていく。

先週の土日は、ほぼ本棚を作ることに費やしてしまったのだ。

2008年7月24日木曜日

メタツッコミ

彼女はネタではなくメタの部分をつっこんで来る。

ネタツッコミではなく、メタツッコミ。

って彼女に言ったら、「自分うまく言ったつもりやけど全然やで」とメタツッコミされた。

あ~気持ちいい。

風俗よりもキャバクラ

風俗よりキャバクラの方が気持ちいい。

風俗は性欲を満たす。

キャバクラは自尊心を満たす。

結果は歴然としている。

彼氏―友人―他人

もっと人間関係にはグラデーションがある。

なんで型にはめようとするの。

型に無理やり押し込めようとするからくずれる。