2007年12月14日金曜日

就職活動の失敗。

 私は就職活動の失敗をアルバイトの経験を通じて気づいた。

 私は、アルバイトでウェイターの仕事をしている。ウェイターは、客から受けた注文をそれどおり持ってくるのが仕事だ。しかし勤務中には、客が誰も注文しない空白の時間が、何度も訪れる。私はこの仕事は退屈だなと思いながら、トレンチを持って突っ立っていた。そんな私を見て、先輩が私にこんなアドバイスを教えてくれた。

「仕事を人に言われてからやるのは、普通の人。言われる前にやるのが、できる人。」

 その先輩は、空白の時間帯でも、客の灰皿を変えたり、あくせく働いている。私も先輩に習ったが、言われる前にやるのは、意外に難しい。何をすればいいのか、わからない。そんな私を見て、またもや先輩はアドバイスをくれた。

「言われる前にやるためのコツは、常に周りの状況を読むことだ。」

 常に周りの状況を読むことで、自分のすべきことが見えてきた。たとえば、ビールが足りていないから自分がケースを出そうとか、厨房に人が入りすぎてホールに誰もいないから自分は待機しようということだ。

 私は自分がすべき仕事を、周りの状況から探すのではなく、自分の内面から探していたのだ。まるでやりたいことや天職は無意識の中で眠っていて、あとはそれを掘り出すだけだという風に自己分析をしていた。

 しかしどれだけ自問自答しても、やりたいことは見つからない。無理矢理やりたいことを見つけても、企業からは落とされる。

 常に社会の流れを見ながら、自分の仕事を創っていく。そんな人間に私はなりたい。 

 

 
 
 

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