青春十八切符が残り一日余っていたので、旅に出た。
目的地はない。
しこたま本をリュックにつめこんで、とりあえず北上する。
中国に欧陽脩という人が、考えがよく浮かぶ三つの場所として、馬上、枕上、厠上を上げたが、まさに電車は「馬上」である。
本がスイスイ読める。
本をよく読むために、旅に出ているといっても過言ではなかった。
本と電車とジャワティーでどこまででも行ける。
気がつけば、「いわき」という土地だった。
みんな『訛っている』ような訛り方をしている。
福島県だった。
フラガールの元となったハワイアンセンターがあった。
私は一泊して、何もせずに帰った。
0 件のコメント:
コメントを投稿