彼女の誕生日プレゼントに、私はCOACHのバッグを買いました。
私にとってそれを贈るのは抵抗がありました。
なぜなら私は、「ブランド」を価値のないものをイメージで価値付けして消費する物質主義の最たるものと認識していたからです。
しかも彼女が欲しい理由が、「COACHが(ブランドとしての価値が)安いと知りながら、でもみんな持っているから欲しい」です。
抵抗感がさらに増しました。
でも私がそれを贈ったのは、「他人の自尊心を尊重する気持ち」が大事だと思ったからです。
ブランドは、気軽に自尊心を満たせる一種の道具です。ブランドものを持てば、自信満々に歩ける。ブランドものを自分の心の支えとして生きる人もいる。
それは決して否定してはいけないと思います。
人は自分を正当化しなければ生きてはいけないのだから。
こうして私が彼女のプレゼントについて書いていることも、
実は思想的には異なる行為に対して、
「他人の自尊心を尊重する気持ち」が大事という都合のいい解釈をして、
自分のした行為を正当化しているにちがいない。
そんな人間の弱さは大事にしたいんです。
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