2007年5月26日土曜日

エンタの神様流笑いの取り方




 エンタの神様は、芸人殺しとか全然面白くないとか、やたらと批判が多い。

 でも私はエンタの神様は「笑いの本質」をついていると思う。

 エンタの神様に見習えば、ぶっちゃげ誰だって面白くなる。

 どうすればいいのか。おもしろくなりたい人、必見!

 まず「おもしろいこと」なんて言おうとしないこと。

 ひたすらメディア(人前)に出て、お客さん(友達)にキャラを認めてもらうことだ。

 はぁ??おもしろい人になりたいのに、おもしろいことは言わなくていい!?

 そう思う人もいるかもしれない。

 でも爆笑オンエアバトルの構図とエンタの神様の構図を比較してほしい。

 両者の違いは、笑いに質を求めているか、量を求めているかだ。
 
 爆笑オンエアバトルは、お客さんに評価されたネタだけがオンエアされる。

 常にテレビに出続けることなんてできない。

 だから爆笑オンエアバトルを見ていると、いつも「誰?」と思いながら見ている。

 キャラがよくわからない芸人のネタを見るほど疲れることは無い。

 一方、エンタの神様は、Pに逆らわない限り、出し続けてもらえる。

 エンタの神様は笑いに質など求めてはいない。

  コントも中途半端に編集され、芸人に目立つ衣装を着せて、キャッチフレーズを言わせて、毎週1分でもいいから出演させる。

 つまり彼らは、おもしろいから、テレビに出ているのではない。
 テレビに出ておなじみだから、おもしろいのである。

 そういう意味でエンタの神様は、まるで「芸人のCM」だ。

 一般的におもしろくなりたい人は、笑いの実力だけを身につけようとする。

 そんなことは無駄だ。

 ネタ(メッセージ)はメディアを介して人の目に届く。

 メディアの力をうまく利用することを考えなければ、メッセージは届かない。

 それだけ。

 だからそういった意味でエンタの神様という番組はおもしろいと思う。
 

 

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