2007年5月6日日曜日

VWの買い方

 昨日はGWの話をしたので、今日はVWの話をする。

 フォルクスワーゲンである。このかわいくて、ちょっとオシャレ。たいがい上流階級の家庭は、2代目のクルマとしてそのクルマに乗っている。サイトを見れば、『私たちは、お客さまの「信頼できるパートナー」であり、「好感のもてる隣人」であり、「いい仲間」でありたいと願っている』と語っている。

  しかしその「信頼できるパートナー」は、実はナチスが作ったのをご存知だろうか。 1930年。ナチス政権が国民車を作るために量産型の「ビートル」を生産した。国民車を作った目的は、「ビートル」だけを生産することで安く大量生産が可能になるからである。さらにすべて同じ型の国民車なら、ドイツ中どこへ行っても部品が手に入れることができる。まさに「ビートル」は、近代的なクルマを象徴している。そういった歴史の中でVWは生まれ、現在のブランドに至る。もちろんサイトには創業70年以上経つのにも関わらず、一切歴史は描かれていない。「好感の持てる隣人」が実はヒトラーだったと誰が言えようか。

 広告は常に新しいイメージを、消費者に提供する。いや捏造するといってもよい。そんなイメージに踊らされて、初期装備だけで2,299,500円するそのクルマを買う。日産マーチでいいじゃん。

 愚者は広告から学ぶ。賢者は歴史から学ぶ。

0 件のコメント: