2007年10月8日月曜日

リーダー

祭りを通して、「リーダー」というものに、すごく考えさせられた。

「リーダー」になれば、班員はよく服従する。

自分は指示を出すだけで、あとはみんなが動いてくれる。

自分は肉体的には楽ができる。

それでいて、目立って、俺がやったったみたいな面ができる。

それはすごく気持ちいい。


でも「リーダー」には、そんな人間などいなかった。

弁当が足りなかったら、自分の弁当を差し出す。

みんなが休憩しているときは、ずっと立ちっぱなしで、団員を団扇で扇ぎ、水をみんなに渡す。

指示を出すときも、頭下げてお願いする。言葉は汚いが、命令ではない。

「俺らこの日のために一年間頑張ってきた。だから頼むから頑張って曳いてくれ。」
「俺らも頑張るから、ちょっと頑張ってくれや。」

諦めそうになったときは、笛で盛り上げ、励ます。

ハチマキ、足袋、宿泊、温泉、朝食、帰りの車、電車賃、打ち上げ、部外者の人間を暖かく向かいいれてくれる。

最後の最後は、祭りに携わってくれた関係者の人たちに、感謝のことばを述べる。

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