祭りを通して、「リーダー」というものに、すごく考えさせられた。
「リーダー」になれば、班員はよく服従する。
自分は指示を出すだけで、あとはみんなが動いてくれる。
自分は肉体的には楽ができる。
それでいて、目立って、俺がやったったみたいな面ができる。
それはすごく気持ちいい。
でも「リーダー」には、そんな人間などいなかった。
弁当が足りなかったら、自分の弁当を差し出す。
みんなが休憩しているときは、ずっと立ちっぱなしで、団員を団扇で扇ぎ、水をみんなに渡す。
指示を出すときも、頭下げてお願いする。言葉は汚いが、命令ではない。
「俺らこの日のために一年間頑張ってきた。だから頼むから頑張って曳いてくれ。」
「俺らも頑張るから、ちょっと頑張ってくれや。」
諦めそうになったときは、笛で盛り上げ、励ます。
ハチマキ、足袋、宿泊、温泉、朝食、帰りの車、電車賃、打ち上げ、部外者の人間を暖かく向かいいれてくれる。
最後の最後は、祭りに携わってくれた関係者の人たちに、感謝のことばを述べる。
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