2008年11月22日土曜日

メッキ加工

髪の毛どれだけワックスしても、寝癖だといわれる。
ジーパン履いたら中学生みたい。
サッカー部やったくせにリフティングできひん。
カラオケ言っても、ただ叫んでいるだけやし。

自分を保ちたい私は、なかなかそんな弱い自分を認められない。
認められない私は、強い私でそれをメッキする。

いい加減なことを言って人を笑わせる。
知識を使って、社会をきる。

メッキである程度モテる。
強い自分は、弱さを隠すためのメッキとして使うから、
一般受けするキャラで人様に接し、決して自分の話はしない。

逆にメッキが剥がれてきたら、
もう会いたくないので引きこもるし、一切連絡を取らず関係性を断ち切る。
彼女と別れたら、人様に打ち明けることはしない。
就職に納得がいかなかったから、アルゼンチンに逃亡しかけた。
結局は、ユニバースに逃亡したのだが。

逃亡先で出会ったのが彼女だった。
彼女はメッキの剥がれた弱い私のことを嘲笑った。
私の小さい部分やセコイ部分を嘲笑った。
またそういうクラスの中心になりたがる奴はしょうもない奴やと言った。
女の子と仲良い奴、きしょっかったと言った。

つまり彼女はメッキの部分で私の部分などは嫌いで、
そういうセコイ汚い弱さが面白かったのだ。

だからこそ私はクラムチャウダーを作って彼女を待っているのだろう。

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