2008年2月5日火曜日

主導権

キャバレーでは、ホステスが主導権を握っている。

 確かに一見すると、客である男の方が主導権を握っているように見える。男がホステスを選択できるし、合わなかったら別のホステスを呼べる。

しかし私は、ホステスさんの方が主導権を握っているように見える。

なぜならば、ホステスに落ちた男は、簡単に心を支配され、利用されるからだ。

 ホステスは、客をいろんな手段でもてなし、その気にさせる。手段はいろいろある、まずはカオやムネなどの容姿から始まり、それを活かしたボディータッチや視線、無いものは方言、トーク、料理、メールでじらすなどだ。

 落ちたら後は簡単、ホステスは、男に金を貢がせる。男は同伴やアフターを楽しみたいために、女を指名し続ける。誘っても、遠まわしの返事でごまかしていく。すると男は「後もうちょっと!」という気分になり、さらに指名しつづける。

 男というものは、ある目標のために一点集中する生き物だ。これだと決めたら、何が何でも手に入れるということを、男の美学として叩き込まされている。

 その特性を利用し、女は自分の思い通りの方向へ男を誘導する。だからキャバレーではホステスの方が主導権を握っている。

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