2008年2月6日水曜日

「まかない・寮つき」のバイトへは行くな!

「まかない・寮つき」のバイトへは行くな。

確かに一見すると、魅力的な条件に見えるかもしれない。バイト代は、食費や家賃などの生活費を節約できるから、自分の小遣いに使える。

しかし私は警告する。「まかない・寮つき」のバイトへは行くな。
なぜならバイト君は、「会社に飼われている動物」と化するからだ。

私が働いたある飲食業のバイトでの話だ。

 まず「まかない」から。「まかない」には、週2回程度、炒め物が出てくる。それをバイト君たちは、「チャンプルー」と呼んでいる。「チャンプルー」とは、沖縄の料理で「ごっちゃまぜ」という意味だが、その炒め物はまさにそれである。味付けは辛くしてあるので一緒なのだが、中身はいつも違う。この前食べたときは、きゅうりの漬物が入っていた。要は「チャンプルー」とは、そのとき余った食材を炒めた料理なのだ。確かに本来「まかない」とはシェフが余った食材を駆使して作るもののである。しかし辛い味付けでただ炒めるだけの料理はそんないいもののではない。

 これは何を意味するかというと、バイト君は、ただの残飯処理係なのだ。ゴミを漁るネズミのことは笑えない。バイト君は、だいたいそのエサを5~10分程度で食べる。味わっている暇はない、ただ胃袋の中に栄養を入れているだけだ。

 次に寮だ。これに関しては「寮」と呼んでいいのかすら疑問である。まず4.5畳くらいの畳張りの部屋で、畳は老朽化し、湿って腐りかけている。もちろんコンロ・トイレ・風呂はない。究極なのは、鍵が南京錠で、外側からしか鍵がかけられないようになっているのだ。

 「外側からしか鍵の開け閉めができず、中はただのスペース。」
このことが何を意味しているのかというと、その寮は寮ではなくただの「オリ」なのだ。バイト君は、すすんでオリの中に入る、いい動物なのだ。

 以上のことから、「まかない・寮つき」のバイト君は、オリに入れられて、最低限のエサを与えられている人間なのだ。その生活に甘んじてしまったら最後、バイト君はもはや自力で抜け出すことはできない。
生きるために働くのではなく、働くために生きる状態だ。企業が家族的で保障されていたら問題はないが、国民年金や医療保険など払ってくれているはずがない。

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